M.A.Cとクリニークに見るアメリカにおける化粧品マーケティングのトレンド

World Watch Institute(ワールドウォッチ研究所)の調査によると、アメリカの化粧品マーケットは年間80億ドル(約8,000億円)と言われており、様々ある製品カテゴリーの中でもかなりの規模の市場となっております。その市場にどのようにアプローチすればいいのかが、あらゆる化粧品ブランドにとっての課題となっております。

この記事では化粧品企業の「M.A.C」と「クリニーク」に関して、マーケティングに対する戦略がどんなものなのか、その戦略が非常に効果的であるのはどうしてなのかを紹介したいと思います。 

Ngobi, E. (2018, January 12). Beauty in Numbers.

M.A.C.:

2018年時点、M.A.C. (メイクアップ・アート・コスメティック) は、国内外で有名な化粧品ブランドである。M.A.Cの人気が急上昇した大きな要因のうちの1つは、M.A.Cがあらゆるタイプの人々の要求に応えたという事実である。

M.A.Cは消費者と同じだけ同社のブランドを多様化しており、同社のAboutページには「あらゆる年代、あらゆる人種、あらゆる性別」と書いてある。M.A.Cは、多くの人々にリーチするために、様々な色の顔料を開発するとともに、肌の種類、パッケージ、製品の大きさ、製品の彩度を考慮することで、多様性に多くの力を注いでいる。

M.A.Cのセールスポイントの1つは、素晴らしい品質の資源で作られた、かなり手頃な製品に由来している。M.A.Cは、このセールスポイントを、製品を値下げすることなく実施している。さらに、M.A.Cは、メンバー会員になったロイヤル顧客に対して、報酬プログラムも組み込んでいる。

他のマーケティング戦略には、口コミ (たとえば、自社製品を支持するセレブを有する) などがある。口コミは、「あぁ、そうなんだ。それを使っているなら、私もそれを使わなきゃ」という信頼感を築くのである。

Image result for mac celebrity collaborationsM·A·C Cosmetics Homepage. (n.d.).

ソーシャルメディアに関しては、M.A.Cは独自の方法でソーシャルメディアプラットフォームに各種投稿を行っている。Facebook上には、各製品について短いが詳細な説明を投稿しており、Facebookを通じて、一貫したテーマのスワッチを構成している。一方、インスタグラムでは、Facebookよりもカラフルで目立つ外観をしているが、それでも、自社製品を宣伝しながら、一貫したテーマを保っている。

Clinique:

「マーケットでリーダーシップを発揮し、皮膚のスキンケアとファンデーションで権威のある、世界で最も信頼されている一流のビューティーブランドです」(クリニークのAboutページより)

クリニークはもう1つの世界規模のブランドであり、特に同社の科学的印象を与える皮膚科学の面で多くの人々に親しまれている。M.A.Cとは異なり、クリニークは、18〜25歳という、かなり特定の年齢層 (特に上流層の消費者) をターゲットにしている。しかし、M.A.Cと同様に、クリニークは、クリニークが対象にしている年齢の前後で実際によく発生する皮膚の問題を抱える人々にリーチしようとしている。

クリニークに関する実際の強みの1つは、クリニークの製品の大半が皮膚科医によって作られていることだ。だが、こうした製品は、例えエスティローダーによる信頼のあるブランドのものであっても、目立つことはない。非常に高価であることはさておき、製品のパッケージ自体がミニマリスティックである (あまりにミニマリスティックすぎるかもしれない)。ただし、最近では、クリニークはソーシャルメディアへの投稿方法に対して、より一貫しようと、そして専門的であろうと試みている。

クリニークは、賢く宣伝しており、注意を引くためにクジとコンテストを頼りにしている。また、クリニーク自体が顧客に対して宣伝用の贈り物をすることがある。クリニークは「クリニークのロイヤル顧客であれば、あなたもこの贈り物を手にすることができます」というメッセージも送っている。クリニークは実際にソーシャルメディア上で大量に宣伝を行っているが、クリニークの落ち度の1つは、クリニークがキャプションをただコピペしているように見えることである (キャプションには製品に関する長い説明が含まれる)。ただ、クリニークは有名なブランドなので、それでも効果は出ている。

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Conclusion:

両社は自社を宣伝するのにはっきりと異なった手法を採っている。しかし、いいねや他の単純な状態だけを見れば、M.A.Cの宣伝方法のほうが効果があるようだ。とはいえ、新たな化粧品ブランドを市場に出そうとする際には、両社ともが従うには良い模範である。

 

<参照>

Industry and Market Research to help you make faster, better business decisions. (n.d.).

https://colgate-palmolive.wikispaces.com/file/view/32562_Cosmetic_%26_Beauty_Products_Manufacturing_in_the_US_Industry_Report%5B1%5D+(1).pdf